Food

世界のリンゴ 消費量ランキング

リンゴはある程度寒冷な土地でも栽培が可能な果物で、世界中で栽培されています。

りんごはどの国でどれくらい消費しているのでしょうか?

世界のリンゴ 消費量ランキング


世界のリンゴ消費量
世界一位 ハンガリー
世界二位 オランダ
世界三位 アルバニア

世界のリンゴ消費量ランキング
Apple - consumption (kg/capita/year)

消費量
(キロ)
(kg)
2019年
消費量
(個)
(piece)
1個300g
1ハンガリー
(Hungary)
33.31111.03
2オランダ
(Netherlands)
32.36107.86
3アルバニア
(Albania)
32.30107.66
4トルコ
(Turkey)
29.3797.90
5北朝鮮
(North Korea)
28.5195.03
6オーストリア
(Austria)
27.8492.80
7ウズベキスタン
(Uzbekistan)
27.7492.46
8ルーマニア
(Romania)
27.4691.53
9スロベニア
(Slovenia)
26.4888.26
10ポルトガル
(Portugal)
25.6985.63
11ベラルーシ
(Belarus)
22.4074.66
12中国
(China)
22.3574.50
13モルドバ
(Moldova)
21.8272.73
14ポーランド
(Poland)
20.4868.26
15ドイツ
(Germany)
18.9763.23
16カナダ
(Canada)
18.4461.46
17イラン
(Iran)
17.9659.86
18シリア
(Syria)
17.8359.43
19カザフスタン
(Kazakhstan)
17.5458.46
20アメリカ
(America)
17.1857.26
21ウクライナ
(Ukraine)
16.0953.63
22ロシア
(Russia)
15.6352.10
23エストニア
(Estonia)
15.5951.96
24ルクセンブルク
(Luxembourg)
14.4448.13
25モロッコ
(Morocco)
14.1047.00
26キルギス
(Kyrgyzstan)
13.7345.76
27イタリア
(Italy)
13.6045.33
28チリ
(Chile)
13.4944.96
29チェコ
(Czech)
13.4344.76
30イギリス
(U.K)
13.3144.36
31スウェーデン
(Sweden)
13.0943.63
32ノルウェー
(Norway)
13.0243.40
33アイスランド
(Iceland)
12.9843.26
34セルビア
(Serbia)
12.2940.96
35アルジェリア
(Algeria)
12.2340.76
36マルタ
(Malta)
11.5038.33
37香港
(Hong Kong)
11.4138.03
38北マケドニア
(North Macedonia)
11.2237.40
39ベルギー
(Belgium)
11.1537.16
40セントルシア
(Saint Lucia)
11.1037.00
41スペイン
(Spain)
11.0936.96
42オーストラリア
(Australia)
11.0336.76
43モンテネグロ
(Montenegro)
10.7435.80
44アゼルバイジャン
(Azerbaijan)
10.4434.80
45トルクメニスタン
(Turkmenistan)
10.2834.26
46フランス
(France)
10.2734.23
47キプロス
(Cyprus)
9.8432.80
48ボスニア
ヘルツェゴビナ
(Bosnia and
Herzegovina)
9.8132.70
49ウルグアイ
(Uruguay)
9.7332.43
50イラク
(Iraq)
9.2530.83
51チュニジア
(Tunisia)
9.0630.20
52エジプト
(Egypt)
9.0030.00
世界平均8.9229.73
日本
(Japan)
5.4318.10
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2019年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


リンゴの個数はfumib.netが計算


各国のリンゴ消費量


リンゴの重さ

リンゴの重さは1個約300gで、約160Kcalになります。


リンゴの原産

リンゴの原産は北部コーカサスと言われていて、寒さに強い植物です。北欧などでも栽培が可能で、「果物の王様はリンゴ」と選ぶ人が沢山存在します。

ハンガリー リンゴ消費量


ハンガリーは2019年に一人あたり33.31kgのリンゴを消費しています。300gのリンゴで111.03個消費していて、3.28日に1個のリンゴを食べている計算になります。

リンゴはハンガリー語で「alma(アルマ)」といいます。


ハンガリーで生産される果物の60%がリンゴ

ハンガリーで生産される果物の60%がリンゴで、ハンガリーを代表する果物です。国内で非常に多くのリンゴが消費されているほか、ハンガリーはリンゴの多くを海外へ輸出しています。


世界情勢の悪化により輸出が止まる

ハンガリーでは世界情勢の悪化により、ロシアやウクライナへのリンゴ輸出が止まっています。リンゴの輸出は国内のリンゴ農家の生命線であり、非常に多くのリンゴ農家が困難を強いられています。政府は国内のリンゴの消費を促したり、支援金を交付するなどの対策を行なっていますが、補助金は一部の農家しか受け取る事が出来ず、国内で大きな問題になっています。

オランダ リンゴ消費量


オランダは2019年に一人あたり32.36kgのリンゴを消費しています。300gのリンゴで111.03個消費していて、3.38日に1個のリンゴを食べている計算になります。

リンゴはオランダ語で「Appel(アップル)」といいます。


「ダッジ・アップルパイ」

オランダでは「ダッジ・アップルパイ(オランダのアップルパイ)」が有名です。ダッジ・アップルパイは「シュトロイゼル」をアップルパイに乗せて焼いた物で、オランダでは一般的にこのアップルパイが食べられています。シュトロイゼルとはバター・小麦粉・砂糖を混ぜた物で、「三温糖」のような見た目です。


リンゴジュースの減少

リンゴジュースは世界でオレンジジュースに次いで人気のある飲み物で、オランダでも非常に人気があります。オランダではアップルジュースに含まれる「砂糖」に疑問を抱く人が多く、最近ではキュウリ・セロリなど健康的なジュースが若者の間でブームになっています。


コールドプレスジュース

コールドプレスジュースとは果物の風味やビタミンを壊さずにジュースにする方法で、果物に含まれる栄養素を体に取り入れる事が可能です。

アルバニア リンゴ消費量


アルバニアは2019年に一人あたり32.30kgのリンゴを消費しています。300gのリンゴで107.66個消費していて、3.39日に1個のリンゴを食べている計算になります。

リンゴはアルバニア語で「Apple(アッペ)」といいます。


アルバニアで生産されえる果物の20%がリンゴ

リンゴはアルバニアでも非常にメジャーな果物で、ヨーロッパ諸国よりも多くのリンゴを消費しています。一番多く生産されている品種は「レッドチーフ」で、ロシアやアメリカでもレッドチーフが多く生産されています。「スターキング」も多く栽培されており、レッドチーフ(冬の品種)とスターキングがアルバニアで栽培される半分の量になり、「ゴールデンデリシャス」非常に多く栽培しています。


アルバニアの主なリンゴ生産地

アルバニアの南東部「コルチャ」で国内で生産されるリンゴの70%が生産されています。コルチャではニット・絨毯・小麦・砂糖の精製などもおこなわれ、多くの製造業が存在します。


ヨーロッパに輸出されている

アルバニアのリンゴは欧州に多く輸出されいます。2010年にはアルバニアのリンゴは輸出されていませんでしたが、現在は輸出に力を注いでいます。

トルコ リンゴ消費量


トルコは2019年に一人あたり32.30kgのリンゴを消費しています。300gのリンゴで107.66個消費していて、3.39日に1個のリンゴを食べている計算になります。

リンゴはトルコ語で「Elma(エルマ)」といいます。


力をつける輸出産業

リンゴの輸出はウクライナ・モルドバが非常に強く、トルコで過去5年間で輸出された量のリンゴをモルドバは1年間で輸出しています。近年トルコはリンゴの輸出に力を注いでおり、輸出量が増加しています。

ウクライナ・モルドバは世界情勢の悪化におり、輸出量が変動すると思われます。新たなゲームチェンジャーとしてトルコのリンゴの輸出量が拡大する可能性があり、注目が集まっています。


アジアへの輸出

トルコのリンゴは近年インド・マレーシアへの輸出量が多くなっています。トルコは位置的に中東なども近く、シリア・リビア・サウジ・アラブ首長国・イラクなどへも多くリンゴを輸出しています。

北朝鮮 リンゴ消費量


北朝鮮は2019年に一人あたり28.51kgのリンゴを消費しています。300gのリンゴで95.03個消費していて、3.84日に1個のリンゴを食べている計算になります。

リンゴは韓国語で「사과(サグワ)」といいます。


謎めいた国北朝鮮

北朝鮮の情報は少なく、国内では何をしているの?という方が多いと思いますが、実際は農業大国で非常に多くの農作物が生産しています。国内で生産されている果物はリンゴ・柿・梨・杏子・ブルーベリー・プラム・スイカなどが生産されています。


天候不順により被害を受けるリンゴ

北朝鮮では近年気候変動の影響と思われる天候不順が続いており、台風や激しい雨によりリンゴの実が落ちるなどの大きな被害が発生しています。北朝鮮当局は各家庭に不足するリンゴを配るなど、リンゴ不足による混乱を避けるための対策をおこなっていますが、リンゴの提供を求められるリンゴ農家などは「泣きっ面にハチ」状態になっています。

オーストリア リンゴ消費量


オーストリアは2019年に一人あたり27.84kgのリンゴを消費しています。300gのリンゴで92.80個消費していて、3.93日に1個のリンゴを食べている計算になります。

リンゴはオーストリアで利用されているドイツ語で「Apfel(アプフェル)」といいます。


リンゴ街道

オーストリア南部のシュタイヤマルク州には25キロにも及ぶ「りんご街道」と呼ばれる道があり、多くのリンゴ園が存在します。4月の下旬には「りんご祭り」が開催され、非常に人気のある観光地になっています。


リンゴを利用したデザート

オーストリアにはリンゴを利用したデザートが多く存在し、「アプフェルシュトゥルーデル」もその一つです。アプフェルシュトゥルーデルは調理したリンゴをシュトゥルーデル生地(パイ生地)で包んだアップルパイで、オーストリアでは生クリームを乗せて食べます。オーストリアではコーヒーにも生クリームを乗せるのが一般的で、様々なデザートに生クリームが多用されます。

ウズベキスタン リンゴ消費量


ウズベキスタンは2019年に一人あたり27.74kgのリンゴを消費しています。300gのリンゴで92.46個消費していて、3.94日に1個のリンゴを食べている計算になります。

リンゴはウズベキスタンで利用されているウズベク語で「olma(アルマ)」といいます。

ウズベキスタンのリンゴ生産

ウズベキスタンでは国内に存在する果汁園の約45%がリンゴの果汁園で、非常に多くのリンゴが生産されています。近年輸出にも力を注いでおり、ウズベキスタンの経済を支える重要な生産物の一つです。


高騰するリンゴ価格

ウズベキスタンは寒暖差が大きく寒暖差により質の良いリンゴを生産してますが、近年気候変動の影響による例年以上の寒さに襲われ、リンゴの生産量が減少しています。リンゴの生産量の減少により、国内のリンゴの価格が高騰し、消費者に直接的なダメージを与えています。生産量の減少は隣国のタジキスタンやカザフスタンでも発生しており、非常に大きな問題になっています。

深刻な地下水の減少

ウズベキスタンでは「綿花」の栽培が盛んです。綿花の栽培には非常に多くの水が利用され、灌漑の水として利用された「ウラル海」を枯渇させてしまうほどです。綿花に依存する経済から脱却を図るため、ウズベキスタン政府は他の生産物を模索しています。

ルーマニア リンゴ消費量


ルーマニアは2019年に一人あたり27.46kgのリンゴを消費しています。300gのリンゴで91.53個消費していて、3.98日に1個のリンゴを食べている計算になります。

リンゴはルーマニア語で「Măr(マール)」といいます。


流行るコールドプレスジュース

家族経営の小規模なリンゴ農家などがリンゴのコールドプレスジュースなどを積極的に売り込んでいます。これらのリンゴは有機栽培のリンゴが多く、持続可能な農業方法で栽培されたリンゴなどが利用されています。販売の方法は地味かもしれませんが、これらのリンゴは体にも環境にも良く、「次世代の農業のあり方」の一つで、注目が集まっています。

スロベニア リンゴ消費量


スロベニアは2019年に一人あたり26.48kgのリンゴを消費しています。300gのリンゴで88.26個消費していて、4.13日に1個のリンゴを食べている計算になります。

リンゴはスロベニア語で「Apple(アップル)」といいます。


ヨーロッパの温暖化

ヨーロッパの一部では温暖化により、リンゴの収穫量が非常に多くなっています。輸出・輸入量の大きな変動などによりマーケットが難しくなる傾向があります。リンゴに関しては古参が幅を利かしていており、スロベニアでは新たな輸出先を模索しています。


新たな輸出の開拓地

スロベニアはドバイ・エジプト・東アジアなどに多くのリンゴを輸出しています。更に新たな輸出先を模索しており、インド・マレーシア・シンガポール・台湾などに焦点を合わせています。

ポルトガル リンゴ消費量


ポルトガルは2019年に一人あたり25.69kgのリンゴを消費しています。300gのリンゴで85.63個消費していて、4.26日に1個のリンゴを食べている計算になります。

リンゴはポルトガル語で「Maçã(マッサン)」といいます。


リンゴの発泡酒「サイダー」

日本でサイダーと呼ばれている飲み物は外国では「レモネード」と呼ばれています。サイダーはリンゴを発酵させて作られる発泡酒の事で、サイダーの消費量が一番多いのは「英国」です。サイダーはポルトガルでも非常に人気がある飲み物で、11世紀まではサイダーの生産量がワインを上回っていました。現在も伝統的な飲み物として多くの消費量があります。


日本 リンゴ消費量


日本は2019年に一人あたり5.43kgのリンゴを消費しています。300gのリンゴで18.10個消費していて、20.16日に1個のリンゴを食べている計算になります。


日本のリンゴ生産量

2020年に日本で生産されたリンゴの半数以上が青森で生産されました。青森では非常に多くの種類のリンゴを生産しており、約50種のリンゴが栽培されています。二位は長野県、三位は岩手県になります。

まとめ


日本のリンゴの消費量は非常に低く、世界平均消費量を大きく下回っています。平均消費量を大きく下回っていますが、リンゴは日本で「二番目に消費される果物」です。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: Stocksnap.ioからCC0ライセンスの写真を加工・利用しています。

-Food